建物の電飾について


最近ではTOMYTECなどがLEDの電飾キットを販売しているようですが、ここでは自作で安価かつ自由度の高い方法を紹介します。   
まずはLEDについてです。通常のLEDは拡散しないタイプが普通です。 秋月で10個入り100円の格安の5mmの白色LEDです。指向性が強く、強力ではありますが電飾にはちょっと不向きです。
ここで拡散キャップを被せてみました。光はある程度拡散しますが、弱くなってしまいます。ちなみに上の写真と同じシャッタースピード、絞りで撮りました。
電球色のLEDではありますが、これは初めから拡散性が強い種類です。このタイプのLEDは電飾に向いています。もちろん白色LEDでも拡散性が強いものがあります。
これは先ほどの白色LEDに拡散キャップなしの様子です。
拡散キャップを装着させましたが、案外効果が薄いようです…むしろ暗くなりました。
そして拡散するタイプのLEDの様子です。その差は一目瞭然です。若干高くなってもいいから(それでも1本50円以下)拡散性の強いLEDをお勧めします。
これが実証に使った建物(左)です。窓に向かい側に、撮影のためにどかした建物のLEDが移りこんでいます。
LEDはすっぽ抜けないようにLEDソケットを使用しています。
建物の遮光の例です。天井にはアルミホイル、建物の裏から黒い絵具を塗るのが理想的ですが、この自作ストラクチャーの場合は表面に塗ったジェッソという下地材がそれを兼ねています。
窓が大きい建物を自作し、中を見せたくない場合は、カーテンを印刷して貼り付ければ中が見えにくくなり、電飾を行ったときに見栄えが良くなります。
LEDの回路についてです。複数のLEDを使うことが普通ですから通常はこのようにLEDごとに抵抗をつけるのが理想的です。
抵抗の値は入力電圧やLEDの規格によって違ってきますが、私の場合入力電圧12Vで抵抗は1kΩとしました。オームの法則よりLEDに流れる電流は計算上12mAになりますがLEDの電圧降下によりそれよりも低くなります。
通常の砲丸型LEDは規格が20mAほどに設定されていますので、余裕を持たせました。それでも明るさは十分です。
低い電圧(9V)で低い抵抗値(750Ω)にしておけば省エネの観点では有利です。
抵抗を入れる余地がないと言うときは右の図(良い例)のようにします。左の図(悪い例)にすると、LEDの規格にばらつきが合った場合に片方のLEDに定格以上の電流が流れる恐れがあり、破損の原因になります。
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